ツララのロッドを口に咥えながら、アマゾンの巨大魚を腕に抱える長髪・無精髭の男、ボンバダテルさん。 アマゾンの釣りに傾倒したきっかけ、自身が代表を務める「ボンバダアグア」について紹介します。
目次
ボンバダテルってどんな人?
本名、中東照雄。 一年の大半を海外の釣り旅に費やし、そのスタイルが反響を生んでいる、一部の釣り人の間のカリスマ的存在の怪魚ハンターです。 特にアマゾンでの釣りのパイオニアであり、「アマゾンばか」という著書も出版されて居ます。 (株)ボンバダアグア代表としてルアーなどのアイテムを生み出し、ツララの一部のロッドもプロデュースし、高い支持を得ています。 そんなボンバダテルさんが釣りにハマったのは幼少期の頃。父親に教えられたそうです。 小さい頃の学校で書いた作文などにも、釣りのことしか書いていなかったとお母様が当時を振り返っています。 はじめての釣りの魚種は、なんと釣りの中でも難しく奥が深い釣りだとされる鮎の友釣り。 鮎の長竿は小さい子供にとって扱うのが大変ですが、野球のバトンのようなポーズで竿の重心を移動させて使っていたそう。 その頃の経験が、現在のツララロッドの重心バランスにこだわる考えに繋がっているのかもしれません。 「プロアングラーというか、みなさんと変わらないただの釣り人だった。一般の方と何も変わらない、その辺にいる釣り好きの兄ちゃん。それが、ブログを書いて有名になった。」と言います。 もともとは、アクアリウムや爬虫類を輸入する会社の店員でした。 魚好きが高じて、産地まで足を運んでみたくなりアマゾンへ単身で旅に出ます。 ポルトガル語は、「オブリガード」しか知らなかったそうです(笑) アマゾン釣行は、航空券だけも20万円もかかるため、普通のサラリーマンでは継続が難しく、できるだけ合理的に理想が叶えられないかと考えた結果が、現在の生き方であるといいます。 アマゾンの魅力は、生き物が多様で、生命の密度が濃いこと。 魚が豊富で、餌よりもルアーの方が手返しがよく、効率的であり、ルアーフィッシングの全てがアマゾンにあると言っても過言ではありません。 魚が薄い日本で釣りをするよりも、アマゾンで経験した方が圧倒的に魚の習性やルアーについての学習できるといいます。 トレードマークの髭は、世界各地で旅をする中で自然とこのスタイルに落ち着いたそう。 髭がある方が海外遠征ではリスクが少ない、と語っています。 また、twitterでは、髭は「社会に対する反骨精神」であるとも言っているので、髭がなくなることはないでしょう。 反社会的であると受けとれる言動は髭だけではなく、ボンバダアグアのコンセプトでは以下のように語っています。
日本人は元来、「足るを知る」という言葉もあるように 質素を良し、とする崇高な気質を根底に持つ民族。 だが、質素=おとなしい と、勘違いしてはいないだろうか。 社会というものが、間違った方向に進んで行っているのであれば 自分達の力で方向修正しなければならない。 吼えるべきとこでは吼え、闘うべきところでは闘わなければならない。 もう日本に蔓延する草食系思想もここまで来たのかという憤りが 僕の日本の生活すべてに覆っている。 自分達の生命、大地、子孫、海を守るために闘おう! 牙を持て。 どんな牙でもいい。心に牙を持て。
引用: ボンバダアグアHP
日本とはかけ離れた地で釣りをし、自然を愛するテルさんだからこそ、日本の異常さに気づくことが多いのかもしれません。
ボンバダテルの車
俺のブラックパール号! これからどんなフィールドもヨロシクな相棒!!#四駆 #MT #ジムニーシエラ #JB74W pic.twitter.com/gsAsyVeFzt
— BOMBADATERU (@BOMBADATERU) 2018年9月8日
スズキのジムニーシエラ。 20年の時を経て生まれ変わったジムニーを購入されて居ます。 「ブラックパール号」と呼んでいらっしゃいます。 必要最小限なものしか必要ではない、という精神が、車選びからも伝わってきます。
ボンバダテルの本「アマゾンばか」
9年間世界各地を釣り歩いた集大成のような本であり、ボンバダテルさんの釣りに対する情熱が伝わってきます。 今すぐアマゾンへ出かけたくなるような、ワクワクさせてくれる内容です。
ボンバダテル出演のDVD「ブラジル釣りと旅 4000キロ」
前編と後編、どちらもみましたが、どちらもおすすめです! 釣りだけでなく、現地のちょっと危ない人と緊迫した中でビリヤード(恐らく賭けている)をするシーンなども臨場感があり、面白い内容の作品になっています。
ボンバダテルのルアーメーカー「ボンバダアグア」について
テルさんが代表を務める釣具メーカー「ボンバダアグア」 13年間の世界での経験で得た釣りの知恵を活かして製品づくりをされています。 ボンバダアグアとは、ポルトガル語で「水面が爆発する」という意味です。 オリジナルのトビキチやアパレルの販売もありますが、基本的に世界で見つけた良質のルアーを輸入販売されています。
トビキチ
2017年に発売された大ヒットビッグベイト。 プラスワンルアーの蒲田さんという方がハンドメイドで作っていたルアーを、ボンバダテルさんが惚れて、共同開発して量産型プラバージョンとしてボンバダアグアから発売されました。
ネルソンナカムラ「サラサラ」 / 「マジックスティック」
ブラジルの釣り名手ネルソンナカムラさんプロデュースのペンシルベイト「サラサラ」 アマゾンでピーコックバスを狙う定番ルアーです。 へドンのペンシルベイトのようなドックウォークというよりも、もっとキビキビした軽快なアクションが得意で、ピーコックバスだけなくラージマウスやシーバスでも効果的です。サラサラ80 | 8cm/10g |
サラサラ90 | cm/14g |
サラサラ110 | 11cm/19g |
サラサラ120 | 12cm/26g |
さらに、広範囲にサーチできるペンシルベイトが「マジックスティック」
マジックスティック80 | 8cm/10g |
マジックスティック90 | 9cm/14g |
マジックスティック110 | 11cm/19g |
マジックスティック120 | 12cm/26g |
デコント「ビルータ」/ 「ビルティーニャ」
ブラジル・デコント社のジャークベイト「ビルータ」 口の下あたりにシンカーが飛びているのが特徴的な造りで、イレギュラーなダートアクションが特徴です。
ビルータ90 | 9cm/14g |
ビルータ110 | 11cm/20g |
ビルータ130 | 13cm/28g |
そのビルータを小型にしたのが「ビルティーニャ」
ビルティーニャ | 7cm/10g |
アイルマグネット
1990年代にYO―ZURI(DUEL)から発売された超定番ルアー「アイルマグネット」 アイルマグネット3Gは、三世代目のリニューアル版です。 テルさんが、世界で信頼しているルアーだそうです。 淡水、海水、激流、、どんなポイントでもちゃんと泳ぎ、弱い力でしっかりとキレのあるジャークをします。 歴史の浅い日本のバスルアーの中には、このレスポンスの良さが実装できているものは無いと感じます。
ボンバダアグアのスナップ「オーヴォ」
ボンバダアグアからオリジナルで開発された超強靭なスナップ「オーヴァ」 強力して開閉が大変なほど、まず外れてしまうことはありません。 35kg、40kg、65kg、115kgの4タイプあります。
ボンバダアグアのTシャツ
かっこいい!かっこ良すぎる。 グラフィックは、ツララの魚のイラストも担当されているオガケンさんデザインです。
ボンバダアグアのステッカー
ツララからモレーナ53アイコンと同じアロワナステッカーが新発売だって。ファンの皆様に感謝を込めて千円なんだって。オガケンにもらったんで車に貼ろっと。笑 pic.twitter.com/vFGmqAC4eQ
— BOMBADATERU (@BOMBADATERU) 2018年6月25日
モレーナ53のイラストでもあるアロワナが、ステッカーとして販売されています。 「車に貼ろっと」とつぶやかれているので、耐久性もありそうですね。 楽天には別の種類のステッカーしか無いようです。
ボンバダテルプロデュースのツララ(TULALA)ロッド
ツララの中でも自分は赤に近いほうかな。いつも熱くなってあーでもない、こーでもないと走り出すから。オガケンの蒼い冷気によってちょうど良い温度になる。笑
— BOMBADATERU (@BOMBADATERU) 2017年10月30日
テルさんもオガケンさんも釣り界の異端児的な印象ですが、相性は抜群のようです。 よく意見が対立するらしいのですが、オガケンさんの意見を柔軟に取り入れて自信の釣りに活かしているようです。 そんなツララから、ボンバダテルさんプロデュースのロッドが世に出ています。 ピメンタ55、モレーナ53、クプアス48、アベントューラなどがありますが、 モレーナ53をメインに使用されているようで、日本のバスロッドよりもだいぶ短いですが、テルさんは「むしろ、この短さでできないことなんて無いと思う」とおっしゃっています。
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