【琵琶湖のブラックバス世界記録保持者】栗田学のプロフィール・職業や賞金は?

【琵琶湖のブラックバス世界記録保持者】栗田学のプロフィール・職業や賞金は?



2009年に世界を驚かせた、琵琶湖で世界記録バスを釣り上げたワールドレコードホルダー栗田学さんについて紹介します。 「栗田学さんはどんな人物か?」、「世界記録バスはどのようにして釣り上げられたのか」、「世界記録級を釣るための秘策」などについて調査しました。

栗田学(Manabu Kurita)ってどんな人?職業は?

栗田学さんとは、2009年にワールドレコードに認定された、世界一の重さのブラックバスを釣り上げた人物です。 2010年の新聞記事では、愛知県春日井市出身の自営業と紹介されています。 会社員と紹介されていた記事もありますが、金髪ですし、バスボートを所有していることからも自営業と考えた方が自然です。 ロマンメイドのフィールドテスターであり、デプスからのサポートも受けていると思われます。 世界記録級のバスにかける執念は、凄まじいものがあり、その道の強者達からも認められています。 デプス社長の奥村和正さんは、雑誌の取材で、「栗田学は、もっとも記録に近い男や。行動がおかしい」と語っています。 琵琶湖北湖を拠点にするプロガイド・山田祐五さんは、「僕達が行っても(世界記録級のバスは)出てこないんですよ、なぜか栗田さんが行くと出てくる。(中略) 栗田さんは天才的です。釣りにおいて先入観が全くない。」と語っています。

参考山田祐五さんについてはこちらの記事をどうぞ↓
北の鉄人・山田祐五のプロフィール。タックルや琵琶湖ガイド調査

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2018年9月6日

世界記録のバスを釣り上げる2009年より以前から、モンスター級のバスを釣る男だと噂されており、2008年4月6日に、琵琶湖で70cm、8.48kgのバスを釣り上げられています。このバスは琵琶湖記録となりました。 ヒットルアーは、ロマンメイドのビッグベイト「マザー」です。 その時点の日本記録魚は、2003年に池原ダムで釣り上げられた8.62kgだったので、あと一歩及ばなかったのだが、その翌年に日本記録どころか世界記録を塗り替えてしまいました。

栗田学が釣り上げた琵琶湖の世界記録ブラックバスとその認定方法、賞金は?

重さ 10.12kg (22ポンド4オンス)
長さ 73.5cm ただし認定記録では69.1cmとされています
ロッド デプス サイドワインダー ドムドライバー
リール シマノ アンタレス DC7
ライン 東レ スーパーハードストロング 25lb
ルアーor餌 ブルーギル
日付 2009年7月2日11時30分頃

1932年のアメリカの世界記録ジョージア州モンゴメリー湖の10.09kgを僅かに上回る、10.12kg。 本場アメリカで77年間、破られなかった記録を、日本の琵琶湖のブラックバスが破りました。 ただし、3オンス以上の差がないという理由で、タイ記録となっています。 栗田学の記録は、本部がフロリダにあるIGFAという団体により、正式にラージマウスバス部門のワールドレコードとして認められています。 IGFA公認秤、IGFA公認メジャーを使用して計測しなければならないなどの厳密なルールが定められており、嘘発見器の導入による調査まですることもある、正式な国際組織です。 使用ロッドは、デプスのサイドワインダー ドムドライバー。

ルアーではなく、ブルーギルをエサにした泳がせ釣り、食わせたエサギルは、当日の午前中に釣った25cm程度の大きめのギルだったとのことです。 前日が大雨、当日は曇り(昼から晴れてきた)で、真野川の濁りが琵琶湖大橋にまで流れてくるほどに濁りが入っていたそう。 ワールドレコードを掬ったのは、同船していた相葉純一さんでした。 気になる賞金ですが、世界記録を釣ったことにより入ってくるお金の出所は、3つだと考えられます。

1つ目は、IGFAからの賞金。 2つ目は、日本や海外メディアの取材のギャラ。 3つ目は、世界記録保持者と契約したい国内外のメーカーとの契約。
1つ目に関して、IGFAのサイトを見てみると、世界記録の樹立に多額の賞金・商品が用意されているとありますが、具体的にいくらかの表記は見当たりません。 アメリカでは、賞金目当ての詐欺申請もあるようなので、多額の賞金が存在することは事実であるようです。ただ、その金額が「3億」などと噂されていますが、あのバスマスタークラシックの優勝賞金でも、約3,600万円です。「億」はまずないと思います。 2つ目の本や海外のメディアから取材のギャラですが、複数の雑誌などのメディアに掲載され、海外からの取材にも応じていたようです。ただし、一回の取材で2桁〜3桁行くような取材はまずないでしょう。 3つ目に関しては、デプスやロマンメイドからのサポートが手厚くなりそうですが、そもそも親しい間柄で、暮らしを大きく変えるほどの変化はないでしょう。 実際に、栗田学さんは、「ワールドレコードをとっても、皆が思うほど変化はない。取材などで名前が売れたことは大きかった」と語っています。 また、海外の取材の際でも、積極的に自分を売り出すどころか、見ているこちらが心配になるほどぶっきらぼうな様子で応じています。お金に変えることを考えていなかったのではないでしょうか。

琵琶湖で世界記録級を釣るための秘策

世界記録を釣り上げ、その前年にも琵琶湖記録を釣り上げた方ですから、普通のアングラーとは異なる秘策があるはず。 栗田学さんのデカバスに関する考えに迫ります。

ブルーギルの逃げ惑う動きについて

世界記録バスを釣り上げたのは、ルアーではなくブルーギルでしたが、栗田学さんは、ブルーギルについてこのように語っています。

ギルをバスの近くに送り込んだとき、ギルがとる行動は大きく分けてふたつ。多いのは『障害物を使って逃げる』パターンです。デカい障害物を回り込むように逃げてバスの視界から消えたり、バスが入ってこれない隙間へ逃げ込んだり。イトを背負ったままウイードに突っ込んで、自分からモだるまになろうとするギルもいます。やってみればわかりますけど、ウイードに逃げ込んだら偶然イトにウイードが引っ掛かったとかそういうレベルじゃない。絡まろうとしてやっとるとしか思えんのですわ。 もうひとつが『死んだふり』ッスね。バスの存在に気づくと、ギルがピクリとも動かんようになって、凄いヤツになるとぷか~っと浮いて水面で横倒しになったりもします。それで、そんなギルに違和感を覚えたバスがスーッと泳ぎ去ってしまうと、途端に元気になってフツーに泳ぎだしたりするんですから、ギルって相当賢い。

引用: Basser2014年9月号

僕も、琵琶湖でどうしても釣れないときに、ギルを餌として泳がせたことがありますが、魚影一つ見えなかったポイントで、ギルを泳がせた途端に、どこからともなくロクマル級のバスが4匹現れて、ギルをチェイスしてきました。 弱ったギルは、たしかに「ぷか〜っ」と浮いたり、斜めの姿勢のまま平べったい形状の魚特有のパタパタする波動を出しながら逃げ惑います。この動きがバスにとってたまらないのかもしれません。 ブルシューターなどのギル系ルアーのアクションに参考になりますね。

琵琶湖の還流について

琵琶湖の還流

出典: Biwako Archive

琵琶湖には、3つの還流があります。 安曇川より北エリアの第1還流、沖ノ島付近の第2還流、比良〜琵琶湖大橋にかけての第3還流の3つですが、そのエリアごとに環境が異なるため、生息しているバスの性質まで異なり、釣り方が変わってくるようです。 栗田学さんは、第3還流のディープに口を使うモンスター級がいると、睨んでいるそうです。

70cmどころではない、琵琶湖に存在するメーターオーバー

栗田学さんは、メーターぐらいのバスを琵琶湖で目撃し、その魚を2週間程度ずっと追いかけていたが、毎日目撃できたそうです。30cmのジャイアントベイトにチェイスして浮いてきたバスが、そのルアーの4倍くらいあったと語っています。 4倍ということは、120cmですね(汗) 山田祐五さん曰く、栗田学さんは見つけたバスを小さく見積もる癖がある、とのことなので、琵琶湖にはメーターオーバーのバスが存在し、少なくとも、2009年の時点では確実に存在していたのではないでしょうか。 2009年は、琵琶湖のマグナムサイズのピークだったそうです。 ルアーマガジンの取材で、以下のように語っています。

(2009年は)ひどいところは10キロクラスが10尾くらいおった。木ノ浜では、このくらいの奴が10尾くらい全部逆立ちしていた

引用: ルアーマガジン 2018年6月号

オガケンこと小川健太郎さんも、血統が良いバスが自然条件に恵まれたフィールドで育てば、バスは90cm程度には育つ種であり、実際に1m近いバスを見たことがあるそうです。

参考小川健太郎さんについてはこちらの記事をどうぞ↓
オガケン 小川健太郎

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2018年8月23日

テクニックではない、大事なのはメンタル

ワールドレコード級を釣るには、どれだけ他の可能性を捨てて、モンスター級だけに焦点を絞れるか、その精神力が必要で、テクニックどうこうの問題ではないと、語っています。 普通のアングラーであれば、ロクマル級のバスを見れば狙ってしまうが、そのサイズをどれだけ捨てられるかが問題のようです。 実際に、ワールドレコードの魚を釣り上げた際に、狙っていたのはもっと大きなメーター級のバス。メーター級のバスを狙っていたから、ワールドレコードが釣れたのではないか、と振り返っています。 また、北の鉄人こと山田祐五さんでさえも、ジャイアントベイトだけ投げ続けて反応がないと心が折れるそうですが、栗田学さんにとって、マッチザベイトなんて意識は毛頭なく、少しでも可能性があれば、ジャイアントベイトばかりを投げ続けるそうです。 2008年の70cm、8.48kgのバスを釣ったロマンメイドの「マザー」は、全長30cm、重さ300gあり、栗田学さんが制作を依頼したジャイアントベイトです。

雑誌の取材では、55cm〜60cmのバスのことを、「雑魚」と呼んでいました(笑) ワールドレコードホルダーたる所以は、そのメンタルにあったんですね。 栗田学さん、山田祐五さんの両者が口を揃えて、尊敬している人物として挙げるのは「奥田学さん」 奥田学さんも、琵琶湖ならこの先もワールドレコードを超えるサイズは必ず出ると信じ、狙い続けています。

参考奥田学さんについてはこちらの記事をどうぞ↓
奥田学。経歴やタックル、髪型、サングラス

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2018年8月18日

デカイルアーは市販ではあまりないので、栗田学さん自身で作ることもあるそうです。 その一つであるビッグスプーン「グルカナイフ」が、デプスから販売されました。

栗田学さんプロデュースルアー 、デプスの「グルカナイフ」

栗田学さんが知り合いの鉄工所で作ってもらっていたビッグスプーン「グルカナイフ」 60gと、134gの2タイプ。 リフト&フォールだけでなく、スローリトリーブでも使うことが可能で、かなり巨大なスプーンですが、巻くだけで良く動くビッグスプーンです。

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2018年9月6日
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2018年9月3日
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