肌寒く感じてきたら、アオリイカのシーズン開幕! 初心者でも簡単に釣果を伸ばせる、秋のアオリイカ。
子イカは、エギに対する警戒心が薄く、たくさんエサを食らう時期なので、釣りやすいんです!
「何月が釣りやすい?」、「釣り方のコツは?」、「どんなポイントを選べばいい?」、「秋イカに適したタックルは?」に分けて解説します。
目次
秋の新子アオリイカの時期
8月後半から釣れ出し、9月後半から岸から最も釣りやすくなります。新子のアオリイカは栄養価が高く、イカを捕食する外敵に狙われやすいため、少しでも早く成長しようと積極的に捕食行動をとります。
また、秋に入って高水温が落ち着ちつくため活性が上がり、新子イカはエギに対する警戒心が薄いため、初心者の方でも数釣りが楽しめる時期です。
10月以降になると、ある程度成長した良いサイズも釣れ出します。
アオリイカは1年で一生を終えるため、成長がとても早いんです!
10月に入るまでは、まだまだ小さいサイズが多いですが、深場のポイントを攻めるなどして大きいサイズを狙うことも可能です。
11月以降、水温が低くなるとだんだん沖の深場の水温が高いところへ移動していきます。
アオリイカの適正水温は20~30℃で、活発に捕食行動をする水温は25〜30℃といわれています。
秋アオリイカの攻略法、ポイント選び
アオリイカのポイント選び
藻場、堤防先端、テトラの周り、障害物周辺、カケアガリ、係留船の周り、潮通しの良いところ、潮目が出ているところが、季節を問わず、釣果が上がるポイントです。
養殖イケス周辺はよく釣れるので、見つけたら何度も入り直してみる価値があります!
イカ釣りに慣れてないうちは、地形変化などを読むよりも、データを参考にするのが最も釣果への近道です。「え、データ??」と思うかもしれませんが、イカ釣り特有の確実に取れるデータがあります。
イカ墨ですね!
すぐに竿を出したい気持ちを我慢して、まずは、地面にイカ墨の跡がついているポイントを、歩き回って探してみましょう。そこが確実にイカが居るポイントです。
より大型のイカを釣るために
大きめの個体は、湾内、構内などのクローズな場所よりも、潮流の影響を受けやすい外海に面した、藻場やストラクチャーについて居ることが多いです。
回遊して大型のイカが回ってくることがあるので、時合がくるまで粘る価値があります。小さなイカは流されてしまうので、潮流の早い場所ではなく、湾内や構内に居るんですね。潮流の早い場所では、湾内や構内と違って潮流にエギが流されてしまいます。人気のスポットで釣り人が多いと、隣の人とお祭りしたりというトラブルも、、、僕も経験があるので気をつけてください。
ただし、潮流に流されてしまうこと自体は悪いことではなく、「ドリフト」という釣り方があります。軽めのエギで潮流に流す「ドリフト」と、重めのエギでしっかりとボトムに着底してジャークさせる釣りと、両方試して、その日の反応の良い誘い方を観察すると良いですね!
ナイトエギング! 秋イカの夜の狙い方
夜間は、フィッシュイーターから身を守るために、ベイトフィッシュが浅い湾内・構内に入ってくるため、それを追うアオリイカのポイントも湾内・構内になります。
大雨の後はポイント選びに注意!
少しの雨であれば、ベイトの活性が上がり、水面の雨音によってアオリイカの警戒心が薄れるため釣りやすくなります。
ただし、大雨の後は要注意。大量の雨が降って、川から真水が流れすぎると、アオリイカは移動してしまいます。
アオリイカは、塩分濃度変化にとっても弱いため、少量の真水の流入でも影響を受けてしまいます。川から影響を受けない地形を、事前に地図などで把握してから釣りに出かけるのが良いですね。
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また、海水が綺麗な地域ほどイカの生息数が多くなる傾向にあるそうなので、海水が汚れている場合は、より潮通しの良い場所を探してみてください!
秋エギングのタックル
秋イカのロッドの選び方
浅いエリアに入ってきている200g前後のコロッケサイズの新子のアオリイカは、軽く竿先でチョンチョンとアクションをつけて誘って食わすことができるので、軽快にアクションできるロッドが扱いやすいです。そのため、バスロッドなどでも兼用可能です。
ただし、大きめのイカは沖へ遠投して大きな竿さばきでしゃくるので、1本だけ持って行くなら8フィート以上のMアクションのエギングロッドがベストだといえます。エギングロッドは1本あると、様々な釣りに兼用できるのでおすすめです。
エギの選び方
アオリイカは、生息域にエサが少ないと、自分より大きなセイゴなどの魚でも襲ってしまうこともあるようですが、基本的に自分の半分以下の餌を効率良く食べる傾向にあリます。
よって、エギサイズは、そのポイントに生息するアオリイカのサイズを見て決めるのが効果的です。
まずは、3号辺りから初めて、チェイスしてくるイカのサイズが小さいようだったら、2.5号、イカのサイズが大きいようだったら3.5号と、調整すると良いですね。
たくさんの餌がある場合は、その中からまず小型のものを襲う傾向もあるようなので、食いが渋った時はよりライトなエギサイズを選択するのも間違ってなさそうです。
ただし、ベテランのエギンガーの中には、秋でも3.5号などの大きなサイズしか使用しないという人がいるのもまた事実。「エギサイズが変わるとシャクリの感覚が変わってしまうから」という理由のようです。
2.5号 | 1秒間に20cm前後 |
3号 | 1秒間に28cm前後 |
3.5号 | 1秒間に31cm前後 |
上の表は、エギの1秒間辺りの沈下速度の目安です。
※エギの種類によっては沈下速度が大きく異なるものがあります。
2.5号と3.5号では、1秒間の沈下速度が10cm以上も違うので、水深のあるポイントでは着底までの時間が大きく変わります。「水深があるポイントでしっかりと着底させて狙いたいから重いエギ」などといった選択も考えられます。
また、風が強い日や潮が速い時には、3.5号などの重めのサイズを使て、風や潮に流されないようにすると扱いやすいです。エギのカラーや種類選びは、よりアピールの高いものから徐々にナチュラルなものへとローテーションしていくのが基本になりますよ。