【一覧】カワウソの種類とフェレットやミンク等の似た動物

【一覧】カワウソの種類とフェレットやミンク等の似た動物



近年、ペットとしても人気が高まっているカワウソ。
絶滅してしまった日本固有種であるニホンカワウソの目撃情報なども飛び交っていますが、野生化したミンクなどの、似た動物と見間違えるケースも多く見られます。
カワウソの種類と、ニホンカワウソと誤認しやすい似た動物を一覧でご紹介します。

参考絶滅種・ニホンカワウソについてはこちらの記事をどうぞ↓
目撃多数?ニホンカワウソ絶滅理由と生存の可能性

【目撃多数?】ニホンカワウソ絶滅理由と生存の可能性

2018年9月1日

コツメカワウソ

コツメカワウソ
分類 食肉目イタチ科ツメナシカワウソ属
体長 41〜64cm
尾長 25〜35cm
体重 2〜6kg
分布 インドからインドネシア、中国南部など
寿命 11年〜15年程度

昼行性で、小型であることから、ペットとして人気のカワウソ。

「コツメカワウソ」という名前の由来は、爪が小さいこと。
また、尻尾が丸みを帯びていて短いのが特徴です。

すごく可愛いので、ペットとしたくなる気持ちはすごく分かるのですが、コツメカワウソは国際自然保護連合が作成するレッドリスト「絶滅危惧II類」に分類されている動物です。

ペット需要が高まると、密輸の可能性、さらには、飼い切れなくなったコツメカワウソが日本で野生化して害獣として殺されてしまう、などといった問題も考えられます。

タイからカワウソの赤ちゃんを密輸しようとした日本人が逮捕されています。
悲しいですね。
ニホンカワウソが絶滅してしまった経緯を学んで欲しいな、と思います。

画像や動画では可愛くてたまらないコツメカワウソですが、実は臭い。
独特の強い臭いを分泌する肛門腺も持っています。

また、構って欲しかったり、何かを飼い主に訴えたい時に、「キーーッ」という鳴き声を発します。
飼い猫が、「にゃーにゃー」甘えたい時に発する鳴き声とは違い、非常に甲高い鳴き声です。

匂いの問題、餌の問題など、責任を持って飼うことができるかよ〜く考えた上で飼育する必要がありますね。

展示されている水族館や動物園

サンシャイン水族館、東京都多摩動物公園、アクアパーク品川、八景島シーパラダイス、新江ノ島水族館、千葉市動物公園、那須どうぶつ王国、伊豆・三津シーパラダイス、東山動植物園、伊勢シーパラダイス、鳥羽水族館、ひらかたパーク、海遊館、他たくさんの水族館や動物園で見ることができます。
※変更になっている可能性があります。来訪の際は、HPなどで調べてください!

ユーラシアカワウソ

ユーラシアカワウソ
分類 食肉目イタチ科カワウソ属
体長 55~70㎝
尾長 35~40㎝
体重 5~12kg
分布 ユーラシア大陸、北アメリカ
寿命 10年程度

ユーラシア大陸全域と北アメリカと広く分布する、一般的なカワウソ。
指の間に水かきがあり、泳ぎが上手で、水の中に潜って、魚やカエルなどを捕食します。

環境破壊などの影響により、ユーラシアカワウソの生息数も減っており、国際自然保護連合が作成するレッドリスト「準絶滅危惧種(NT)」に分類されています。

2017年に、長崎県対馬で、野生のカワウソが見つかりましたが、絶滅してしまったニホンカワウソの再発見なのか、ユーラシアカワウソが韓国から海を渡ってきたか、可能性は五分五分であるとされました。

参考絶滅種・ニホンカワウソについてはこちらの記事をどうぞ↓
目撃多数?ニホンカワウソ絶滅理由と生存の可能性

【目撃多数?】ニホンカワウソ絶滅理由と生存の可能性

2018年9月1日
展示されている水族館や動物園

東京都恩賜上野動物園、井の頭自然文化園、よこはま動物園ズーラシア、アクアマリンふくしま、アクアマリンいなわしろカワセミ水族館、新潟市水族館マリンピア日本海、那須どうぶつ王国、富山市ファミリーパーク、広島市安佐動物公園、高知県立のいち動物公園、宮崎市フェニックス自然動物園
※変更になっている可能性があります。来訪の際は、HPなどで調べてください!

ツメナシカワウソ

分類 食肉目イタチ科ツメナシカワウソ属
体長 70~95㎝
尾長 40~70㎝
体重 15~20kg
分布 南部アフリカ
寿命 10〜12年程度

コツメカワウソと比べると、だいぶ大きいカワウソです。
コツメカワウソと同じツメナシカワウソ属ですが、こちらは夜行性です。

爪がほとんどなく、退化したのか、爪の痕跡のようなものがある程度です。
水中で過ごす時間が多いのですが、ユーラシアカワウソのような水かきがほとんどありません。

他のカワウソと同じように、魚やカエルなどを捕食しますが、水かきが無い分、器用に指を動かすことができ、泥の中にいるミミズなどをほじくって捕まえることもできるんです。

その影響から、爪が無くなったのでは、と言われています。

展示されている水族館や動物園

高知県立のいち動物公園、伊勢シーパラダイス、仙台うみの杜水族館
※変更になっている可能性があります。来訪の際は、HPなどで調べてください!

カナダカワウソ

分類 食肉目イタチ科カナダカワウソ属
体長 60〜110㎝
尾長 30〜50㎝
体重 4〜15kg
分布 アラスカ、カナダなど
展示されている水族館や動物園

釧路市動物園、盛岡市動物公園
※変更になっている可能性があります。来訪の際は、HPなどで調べてください!

アメリカミンク

ミンク
分類 食肉目イヌ亜目イタチ科
体長 65〜100㎝前後
尾長 30~35㎝前後
体重 700〜1kg前後
分布 自然分布は北米だが、中国や欧州各地に広く分布

日本へは、北海道に導入されたものが野生化したと考えられ、特定外来生物に指定されています。

カワウソと誤認されることが多いが、ミンクにはカワウソのような首からお腹にかけての白っぽい毛がありません。
ミンクにも髭のような白い毛が顎の下にあるものがいますが、カワウソのようにお腹までは生えていないようです。
また、全体的にカワウソよりも黒っぽいですね。

展示されている水族館や動物園

旭山動物園
※変更になっている可能性があります。来訪の際は、HPなどで調べてください!

ヌートリア

ヌートリア
分類 ネズミ目ヌートリア科
体長 70〜100cm程度
尾長 30〜45㎝
体重 5〜9kg
分布 自然分布は南米だが、北アメリカ、ヨーロッパ、アジアで広く分布

特定外来生物に指定されています。
カワウソに似ているというより、顔がカピバラに似ていて、カワウソよりもだいぶ大型です。

愛知県、岐阜県、三重県、滋賀県などで釣りをしているとそこら中で確認できます。
昔は居なかったと思うのですが、すごい勢いで増殖しているのでしょうか。
他にも、京都、大阪、兵庫、岡山、鳥取、広島、島根、山口、香川で定着しているそうです。

水の流れの弱い沼や水路を好むようで、例えば琵琶湖では、湖が入りくんだ流れを避けたところや、周辺の水路に生息しています。
夜行性とされているそうですが、昼間でも、人間の存在に気づいても逃げることなく悠々自適に泳いでいます。

展示されている水族館や動物園

天王寺動物園
※変更になっている可能性があります。来訪の際は、HPなどで調べてください!

チョウセンイタチ

チョウセンイタチ
分類 食肉目イタチ科
体長 45㎝〜60cm程度
尾長 16〜21㎝
体重 600~820g
分布 ユーラシア大陸北部、ヨーロッパ東部、ウラル山脈西側~シベリア、中国、朝鮮半島、台湾など広く分布

チョウセンイタチは、シベリヤイタチ、タイリクイタチとも呼ばれている外来種です。

日本の天然分布は対馬のみですが、中部地方以西の沖縄を除く西日本に広く分布しており、都市部でも生息しています。
僕も、名古屋市の都市部で見つけました。

日本で生息しているチョウセンイタチは、過去に韓国から移入され、広まったとされています。

海外では、ニホンイタチとチョウセンイタチを全くの同種としていることもあるくらいに似ていて、外見から両者を区別するのは困難です。

一番の違いは、尻尾。
チョウセンイタチの方が尻尾が長く、尻尾が、頭胴長(頭と胴を合わせた長さ)の半分以上あります。
それに対して、ニホンイタチは頭胴長の40%程度の長さです。

食性は雑食で、ネズミ、カエル、昆虫、魚、など、なんでも食べますが、ニホンイタチよりも植物性の食べ物を好むそうです。

家畜のニワトリをおそったり、家屋に住み着き、糞尿被害のある害獣としても知られ、在来種のニホンイタチと競合を起こしていることから、ニホンイタチの生息数が現象しつつあります。

ニホンイタチ

分類 食肉目イタチ科
体長 40㎝〜55cm程度
尾長 12〜16㎝
体重 150~650g
分布 沖縄を除く日本全国に広く分布

ニホンイタチは、チョウセンイタチよりも尻尾が短いのが特徴。
チョウセンイタチの尻尾が、頭胴長(頭と胴を合わせた長さ)の半分以上あったのに対し、ニホンイタチは頭胴長の40%程度の長さです。

チョウセンイタチの影響で、生息域を山間部のみに追いやられていると言われています。


二本足で立つ様子が可愛い!
警戒して、周囲を見渡すために二本足で立っているのでしょうか。
たしかに、チョウセンイタチより尻尾がだいぶ短いですね。

展示されている水族館や動物園

富山市ファミリーパーク、多摩動物公園
※変更になっている可能性があります。来訪の際は、HPなどで調べてください!

フェレット

フェレット
分類 食肉目イタチ科カナダカワウソ属
体長 35~38㎝
尾長 12~20㎝
体重 700g~1.5kg

フェレットにはいくつかの種類があり、種により大きさなどの特徴が変わっってきますが、
一般に日本でペットとして飼われているのは、マーシャルと呼ばれる種でペットショップで見ることができます。

こんなに小さな動物ですが、5才の人間ほどの知能があるといわれていて、しつけが可能です。


目撃多数?ニホンカワウソ絶滅理由と生存の可能性

【目撃多数?】ニホンカワウソ絶滅理由と生存の可能性

2018年9月1日

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